割安インベスターの投資基準  バリュー投資アカデミーの「価値に効く」投資ブログ

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割安インベスターの投資基準

 

割安株投資を行ううえで、どうやって見つけるのでしょうか?

たくさん方法はあります。

バリュー投資アカデミーでは、世界中のプロの投資基準を複数生徒には教えておりますが、今回はバフェットではなく、バフェットの師匠であるベンジャミン・グレアムの割安株探しの手法の一つをご紹介したいと思います。

 

予想PER(株価収益率)と、PBR(株価純資産倍率)を掛け算した数字で、これが『22.5以上』だと経験則上は投資対象にはならないとしています。

 

もう少し具体的に申し上げますと、

『22.5』という数字には深い意味

があるのです。

グレアムは割安インベスターを対象とした7つの銘柄選定基準を挙げていますが、その中に

①「PERは過去3年の(相場の)平均値である15倍を上回らない」

②「PBRは1.5倍以下」

というものがあり、この2条件を合わせると、

「PER×PBR=15×1.5=22.5」

という計算式となります。

 

このミックス係数が22.5以下が投資の対象の案として考えられます。

当然、このスクリーニング作業は、魚がいそうな池を特定する作業でしかないため、最終的には、選定された銘柄を個々にチェックする必要があります。

上場している3700社を1社1社チェックするよりは作業効率がはるかに高いため、一つの切り口として、活用されると良いと思います。

 

もしグレアムなら、どういった銘柄に投資しているのか?

これに比較的近い銘柄が浮かび上がってきます。

 

これに加え、グレアムは

「1株当たり純利益が10年間で3分の1以上伸びている」

ことを条件の一つに挙げており、より基準を厳しく選別するために追加することも考えられます。

 

この基準は、言い換えれば年間3%、当期純利益が成長していることになります。

 

さらにもう1つグレアムの基準をご紹介しますと、

規模が中小型銘柄を推奨

しています。当然値動きは激しいのですが、より割安で値付けされている可能性が多く、今後の成長も期待できる銘柄が多いためです。

 

「適切な規模」としては、時価総額100億円以下、又は、300億円、500億円程度で絞りこむと良いと思います。この規模だと、機関投資家がまだ入っていない又は、少額入っている程度で、規模が大きくなるにつれて、本来の価値が実現される可能性があるためです。

 

場当たり的に銘柄を見るより、プロの投資基準から、絞り込むことで、より効率的に有望銘柄を見つけやすくなります。

 

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